ロシアが編入のクリミア、汚職まん延 開発事業進まず
【ヤルタ=田中孝幸】ロシアが昨年春、国際社会の批判を押し切って編入したウクライナ南部・クリミア半島で、汚職がまん延し、開発事業の大半が実行されない事態となっている。行政サービスの悪化も浮き彫りとなっており、地元企業などには不満がくすぶっている。
「10分の1しか使われていない」。プーチン大統領の側近であるコザク副首相は2015年に連邦政府からクリミアの開発計画に充てられた27億7千万ルーブル(約…