覚醒剤を売買していたとして、警視庁と岐阜県警は、指定暴力団山口組弘道会系と稲川会系の両組幹部ら計５人を麻薬特例法違反（覚醒剤の譲り受け・譲り渡し）などの疑いで逮捕し、２７日発表した。覚醒剤の売買について、５人は容疑を否認しているという。

逮捕されたのは、弘道会系組幹部の伊藤義広容疑者（５１）＝岐阜市三田洞中屋敷＝と同じ組の組員ら計３人、稲川会系組員の青野由彦容疑者（５１）＝神奈川県大和市南林間６丁目＝と同じ組の幹部。

組織犯罪対策５課によると、５人は昨年１～８月、四十数回にわたり相当量の覚醒剤を売買した疑いがある。伊藤容疑者らは、青野容疑者らから１回に覚醒剤約１０グラムを１０万～１３万円で買っていたという。

警視庁は昨年１０月、覚醒剤など約１・５キロを所持していたとして、青野容疑者らを覚醒剤取締法違反（営利目的所持）容疑で逮捕していた。