富士山（３７７６メートル）が１日、山開きした。梅雨の合間で山頂は快晴。午前４時半ごろから水平線の雲の中から深紅の太陽が顔を出すと、国内外から来た登山客が「万歳」「ビューティフル」「グラシァス」と声を上げた。

８合目の山小屋「白雲荘」によると、欧米や東南アジアの登山者が近年急増している。この日も、ご来光を拝む約１００人のうち約４０人が外国人だった。

米国シリコンバレー在住の斎藤明子さん（５３）は、娘のケルシー・フーさん（２３）と息子のライアン・フーさん（２０）と初登頂した。ちょうど１日は明子さんの誕生日。「こんな劇的な誕生祝いは初めて。最高にきれいで感激しました」

チェコから４人で訪れたオンジェイ・スロビックさん（２７）は「山好きでいろんな山に登ったけれど、今日のご来光はベスト！」。

この日、山開きしたのは山梨県側の吉田口登山道。静岡県側の登山道は１０日に山開きの予定だ。（河合博司）