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夢は女子野球選手 男子追い、泣きながら走りこんだ日々

作者:佚名 文章来源:asahi.com 点击数 更新时间:2016/7/2 9:34:18 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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足利清風の深沢美穂さん。筋力トレーニングも素振りも男子部員とともに励んできた


5月28日、栃木県足利市内の6校が参加した市内大会。足利との試合で六回裏にマウンドに上がった足利清風(栃木)3年の深沢美穂さんは、1イニング3人を全て内野ゴロで抑えた。男子部員から「ナイスピッチ」と声をかけられながら、笑顔でマウンドをあとにした。


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野球を始めたのは、少年野球をしていた兄達哉さん(19)への応援がきっかけ。活躍した兄を大勢で囲んで喜ぶ様子に「楽しそう!」と思い、小2から兄と同じチームに入った。中学では埼玉県のチームでプレー。男子相手に1失点完投も記録した。


兄を追って入学した足利清風では、唯一の女子野球部員。女子プロ野球選手を目指す深沢さんは、男子部員と一緒に汗を流すことで技術的にも精神的にも成長できると考えていた。


しかし、中学の頃から感じていた男子との体力差、体格差は高校でいっそう大きくなった。投じる球速。打撃の飛距離。走り込みで遠のいていく仲間たちの背中に、走りながら悔し涙が止まらなかった。「私、まだまだだな」。ただ、そんな自分を仲間は見捨てなかった。「頑張れ」「お前ならできる」――。走りきるまで声援は続いた。


男子に交じって鍛えた結果、身長151センチの右腕は、変化球の切れと低めの制球力が磨かれた。


日本高野連は危険などを理由に女子の大会参加を認めていない。10日の宇都宮白楊戦から始まる「甲子園への道」には加われない。でも、今度は自分が仲間を応援する番。「スタンドから精いっぱい声を出して応援する」と決めている。


秋には日本女子プロ野球リーグの入団テストが控える。昨年は8人しか合格できなかった狭き門。そんな試練を承知で深沢さんは野球を続ける。なぜなら、「自分が一番輝いていられるもの」だから。






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