宮城県石巻市で２人を殺害し、１人に重傷を負わせたとして殺人罪などに問われた千葉祐太郎被告（２５）の上告を６月、最高裁が棄却した。死刑判決を受けた被告は事件当時１８歳。被告を実名報道するか、匿名とするかは、各紙で判断が分かれた。どのような判断だったのか。

元少年「建設的な死にしたい」 石巻３人殺傷で死刑確定

判決翌日の６月１７日に全国５紙の朝刊で、被告を実名報道したのは朝日新聞、読売新聞、産経新聞、日経新聞で、匿名で報じたのは毎日新聞だった。

５紙とも「おことわり」を掲載。これまでは少年の更生を目的とする少年法の理念を尊重して匿名で報道してきたと説明した。そのうえで、今回の判決によって実名に切り替える理由、匿名を維持するわけをそれぞれ掲載した。

実名報道した社は、理由の一つ…