米大統領選で共和党候補となったトランプ氏の妻メラニア・トランプさん（４６）の演説をめぐる盗用疑惑で、トランプ陣営は２０日、トランプ氏の関連企業の従業員が誤ってミシェル・オバマ大統領夫人の演説から引用したことを認める声明を発表した。陣営はこれまで「盗用ではない」と主張していたが、一転して認める展開となった。

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メラニアさんが１８日に共和党大会で演説した内容の一部が、ミシェルさんの０８年の民主党大会での演説に酷似していることが指摘されていた。

メラニアさんの演説執筆を手伝ったスタッフが出した声明によると、メラニアさんはミシェルさんを尊敬しており、演説の言葉の例として、ミシェルさんが話した内容の一部を電話で読み上げたという。スタッフはそれをメモして演説の草稿に入れたが、ミシェルさんの演説と比較しなかったという。

スタッフは「私の間違いだった」として責任を取って辞表を提出したが、トランプ氏は受け取らず、「間違いは誰でも起こし、そうした経験から学んで育つ」と述べたという。トランプ氏は２０日にツイッターで「いいニュースなのは、メラニアの演説が政治の歴史で最も広く知られたことだ。特に、すべての報道はいい報道と信じている場合は」と発信した。（クリーブランド＝中井大助）