「津久井やまゆり園」の惨劇から約２週間後の１０日、神奈川県藤沢市の吉田早苗教育長（６１）は市立小・中学校、養護学校の校長、教頭らを前にこう呼びかけた。

「子どもたちがともに学び、ともに育つという意識を再確認して、新しい学期を始めてほしい」

９月１日に夏休みが明けるのを前に開いた研修会。発言の背景には、植松聖（さとし）容疑者が供述したとされる「障害者はいなくなればいい」との言葉が、子どもにどんな影響を及ぼすか、という懸念があった。子どもは時に残酷なほど正直で、「変わった子」「その車いす、邪魔だ」と思ったことを口にする。

「そこで問われるのが教員の力…

残り：648文字／全文：912文字

無料登録して全文を読む

全文を読む

ログインして全文を読む

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

お得なシンプルコース９８０円が登場しました。詳しい内容はこちら