リオデジャネイロ・パラリンピックの聖火リレーが１日、首都ブラジリアをスタートした。７日の開会式で、リオのマラカナン競技場の聖火台にともされる。

特集：リオパラリンピック

この日、トーチに点火したブラジリア市内の男性は「スポーツは誰にでも平等なもの。それをみんなで尊重し合おう」と話した。

国内の６都市で約７００人がトーチを持ち、２５０キロをリレーする。ただ、都市間は距離があるため、実際に聖火をつなぐわけではなく、バーチャル空間を通ってリオに到着するという演出になっている。それぞれの都市では、世界中からソーシャルメディアを使って集まった応援メッセージがエネルギーとなり、聖火の火がともるセレモニーが披露される。

市内では前日に、今年５月に五輪の聖火リレーでトーチに火をともしたルセフ大統領が弾劾（だんがい）裁判で罷免（ひめん）されたばかり。デモなどもあったが、担当者は「ブラジルでは政治の混乱は今に始まったことじゃない。時間をかけて準備はしてきたから影響はない」と話した。