テニスの全米オープン第９日は６日、女子シングルス準々決勝があり、全豪女王で第２シードのアンゲリク・ケルバー（独）が昨年準優勝のロベルタ・ビンチ（イタリア）を７―５、６―０で退け、５年ぶりの４強入りを決めた。世界ランキング７４位のキャロライン・ウォズニアッキ（デンマーク）は同４８位のアナスタシア・セバストワ（ラトビア）を６―０、６―２で破り、２年ぶりの準決勝に進んだ。

フランス勢対決となった男子シングルス準々決勝では、第１０シードのガエル・モンフィスが第２４シードのリュカ・プイユを６―４、６―３、６―３で下し、初の４強進出を決めた。第１シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア）は、ジョーウィルフリード・ツォンガ（仏）の途中棄権で、１０年連続で４強入りした。

第６シードの錦織圭（日清食品）と第２シードのアンディ・マリー（英）の準々決勝は第１０日の第２試合（日本時間８日午前２時以降開始）に決まった。

■相手の武器封じる

ケルバーはビンチの武器を封じた。ドロップショットを使ってくる相手に対して、「しっかり対策をしていた。だから、ドロップショットを使われても焦らなかった」。意表を突いたショットに食らいつくと、接戦だった第１セットから一転、第２セットは１ゲームも落とさない完勝だった。５年ぶりの４強入り。「５年前より自信もついたし、試合を楽しめている」と余裕の表情だった。