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地域発の航空宇宙産業、2人の「伝道師」 長野・飯田

作者:佚名 文章来源:asahi.com 点击数 更新时间:2016/10/26 10:28:31 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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多摩川精機の本社建物は戦前の建築。玄関にある部品ケースの前に立つ萩本範文さん=長野県飯田市


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長野県飯田市は2006年、地域で航空宇宙産業に取り組むと宣言した。それから10年、2人の社長経験者が「伝道師」のように地元を走り回り、市は「黒衣」として支えてきた。


飯田は戦後、精密加工部品の生産拠点として成長した。その原点をかたちづくったのが、伝道師のひとり、萩本範文さん(72)が16年間にわたり社長を務めた多摩川精機だ。同社がつくるモーターの回転数を測る「特殊センサー」は、トヨタ自動車向けを皮切りに、世界のハイブリッド車の多くに供給されている。


1938年、飯田の近郊で生まれ育った萩本さんの大叔父が東京・蒲田で創業した。明治から昭和にかけての飯田は生糸生産が盛んだったが、世界恐慌をきっかけに海外と取引する生糸価格が暴落。地域の経済は疲弊し、故郷を捨て「満蒙開拓」に向かう人が数多くいた。大叔父はそんな地元の窮状を救おうと、飯田に2千人の工場を建て軍用機の油量計をつくった。


戦後は、工場で積み上げたノウ…






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