米国のトランプ次期大統領（７０）は１３日、ホワイトハウスの大統領首席補佐官に、共和党全国委員会のプリーバス委員長（４４）を充てると発表した。首席補佐官は、大統領の最側近で政権運営に強い影響力を持つ。共和党主流派からも信頼の厚いプリーバス氏の起用で、党主流派との関係を重視した政権運営をする可能性が強い。

首席補佐官にプリーバス氏起用へ

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米メディアによれば、トランプ氏は当初、陣営の選対最高責任者のバノン氏（６２）の起用を検討。同氏は最右派で国家主義的、人種差別的な発言などで物議を醸すことが多く、共和党主流派批判の急先鋒（きゅうせんぽう）であることから、主流派内に懸念が広がっていた。

一方、プリーバス氏は、トランプ氏支持をめぐり共和党内で対立が先鋭化するなか、同氏を擁護。行政経験はないが、党全国委員長として、ライアン下院議長ら党主流派とのパイプも太い。このため、党主流派はプリーバス氏の起用を歓迎。ライアン氏はツイッターで「我が友を誇りに思い、興奮している。おめでとう」と祝意を示し、トランプ氏の決断を歓迎した。

トランプ氏は１１日に政権移行…