韓国の朴槿恵（パククネ）大統領をめぐる疑惑で、与党セヌリ党の朴氏に近い「親朴派」の議員らが、朴氏に対して２０１８年２月までの任期を短縮するよう働きかけを始めた。同党関係者らが明らかにした。野党主導での弾劾（だんがい）手続きが検討される中、退任論が足元にも及んだ形だ。自ら任期短縮に応じるか、今週がヤマ場になる可能性が出てきた。

特集：朴槿恵大統領

親朴派議員らは約８０人とされ、同党の最大勢力。２８日もソウル市内で対応を協議し、長老格の徐清源（ソチョンウォン）議員が任期短縮案について話し合ったと明らかにした。同党関係者によれば、すでに朴氏に提案したという。

セヌリ党は同日、党倫理委員会を開き、早ければ来月１２日に朴氏の党倫理規定違反の有無について結論を出すことになった。

検察当局はこれまで起訴した被告らの事件で、朴氏を職権乱用罪や強要罪、公務上機密漏出罪などの被疑者と判断。国会で弾劾を議決し、憲法裁の決定で大統領を罷免（ひめん）された場合、拘束される可能性もある。

親朴派は当初、疑惑の真相究明…