名古屋市のアパートで２０１４年に森外茂子（ともこ）さん（当時７７）を殺害したほか、１２年には同級生２人に硫酸タリウムを飲ませたとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた元少女（２１）の裁判員裁判が１４日、名古屋地裁であった。

タリウム事件について検察側による被告人質問があり、元少女は、高校時代に興味を持ったタリウムについて「人を殺せるかもしれないというところに魅力を感じた」と語った。一方で、致死量については「記憶はしていたが、（事件当日は）あまり意識していなかった」と答えた。

元少女は高校２年生だった１２年５月２７日、中毒症状を観察したいと考え、仙台市内で中学時代の同級生女性（２１）に約０・８グラム、高校の同級生男性（２０）に翌日と同年７月１９日に計約１・２グラムのタリウムを飲ませ、殺害しようとしたとされる。元少女は動機について「観察したかった」などと述べ、殺意は否認している。

被告人質問で、同級生女性に「…