

サッカーの欧州チャンピオンズリーグは15日、決勝トーナメント1回戦第2戦の最後の2試合が各地であり、前回準優勝のアトレチコ・マドリード(スペイン)は本拠でレーバークーゼン(ドイツ)と0―0で引き分け、2戦合計4―2で準々決勝へ進んだ。モナコ(フランス)は本拠でマンチェスター・シティー(イングランド)に3―1で勝って2戦合計6―6とし、敵地でのゴール数で上回って2大会ぶりのベスト8進出を決めた。
この他の8強進出チームは、連覇を狙うレアル・マドリード、バルセロナ(以上スペイン)、バイエルン・ミュンヘン、ドルトムント(以上ドイツ)、ユベントス(イタリア)、レスター(イングランド)。準々決勝の組み合わせ抽選は17日に行われる。(清水寿之)
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一丸となったモナコが、強豪を破った。2戦合計12ゴールの乱戦を敵地での得点差で制すと、イレブンは本拠地の大歓声に包まれ、無邪気に跳ね回った。欧州メディアによると、決勝ゴールを決めたバカヨコは「俺たちは8強に値する」と喜んだ。
序盤から人数をかけてボールを奪い、少ないチャンスをつかんだ。前半8分に18歳の新鋭ムバッペが先制点。同29分にはファビーニョが追加点を奪い、突破に大きく前進。足が止まり始めた後半26分に失点し、もう1点が必要になったが、6分後にバカヨコが頭で値千金のゴールを奪った。
第1戦で2得点したエースのファルカオがけがで不在だったが、若手の3発がチームを救った。前半は相手に1本もシュートを打たせないなど守備陣も奮闘。ジャルディム監督は「前半は厳しくプレスにいけたし、うちの攻撃は欧州一だよ」と満足そうだった。
前週はバルセロナ、前夜にはレスターの逆転劇に沸いた決勝トーナメント。この夜はモナコの若きイレブンが、欧州最高峰の舞台で強烈な印象を残した。(時事)