巨大タンク、トレーラーから落下 歩道橋に引っかかる
15日午後8時半ごろ、福島市浜田町の国道4号に、直径約3メートル、長さ約10メートルの巨大な円筒型のタンクがトレーラーの荷台から落下した。タンクは左後方の大型トラックの真横に落下したが、けが人はいなかった。
国道4号は、クレーン車による撤去作業などで、下り2車線が約3時間半にわたって通行止めになった。
トレーラーの運転手の男性(40代)によると、荷台のタンクは融雪剤を入れていたもので中は空の状態だった。郡山市から宮城県大崎市へ運んでいた途中、歩道橋の下部に引っかかったという。
運転手は「トレーラーの頭が通り過ぎたときに、がっという音がした。急いでブレーキをしたら落ちてしまった」と話した。
タンクは左後方の大型トラックに寄りかかって止まった。トラックの運転手によると、歩道橋手前で鉄の粉のようなものが上から降ってきたという。「排ガスかなと思ったらいきなりがん、と真横に落ちてきてびっくりした」。トラックの右ミラーが破損したが運転手にけがはなかった。
現場から約30メートルの場所にいた女性は大きな音に驚いたという。「ドンという音がした。しばらくするとサイレンが聞こえたので何事かと思って見に来たが、びっくりした」と驚いた様子だった。
現場は2車線の直線道路。歩道橋の下部は、タンクとぶつかった衝撃で、大きく曲がっていた。トレーラーの荷台の高さは約80センチでタンクとあわせると約4メートルだった。(飯沼優仁)