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妊娠隠して五輪出場、スピードスケート黎明期の64年 |
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| 作者:佚名 文章来源:asahi.com 点击数 更新时间:2017/6/8 18:52:32 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 | ||
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1960年スコーバレー冬季五輪で、レースに挑む長久保初枝さん(本人提供) 妊娠を隠して五輪に出場したスピードスケート選手がいた。東京都武蔵野市の長久保(旧姓高見沢)初枝さん(81)。「今思えば、妊娠してよく滑れたなと。(来年2月の)平昌(ピョンチャン)五輪を目指す選手たちには自分の記録と戦い続けて欲しい」とエールを送る。 「妊娠しています」。そう告げられたのは、1964年オーストリア・インスブルック五輪に向けて出国する直前。生理が遅れて診察を受けた時だった。初枝さんは、夫で同じ競技者の文雄さん(80)とともに所属していた三協精機(現日本電産サンキョー)に代表辞退を申し出たが、代わりの選手はいないと受け入れられなかった。2人は妊娠の事実を隠したまま、夫婦で出場することにした。 大会中は「流産しにくいから」とホルモン剤を飲んだ。女子1000メートルのレース中に転倒して出血し、「もうダメだ」とも思ったという。それでも、最終4種目目の3000メートルで6位入賞を果たした。「何とか代表の責任は果たせた。すべてが終わった」。リンク脇から見守っていた夫と抱き合い、涙した。 五輪から8カ月後、長女を出産した。助産師に「大きく生まれてきたよ。大丈夫」と告げられた時と、約3200グラムの娘を抱きかかえた時の喜びは、今も忘れられないという。 初枝さんは長野県出身。高校生…
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