公式戦２９連勝の新記録をつくった将棋の中学生棋士、藤井聡太四段（１５）の対局が２４日午前１０時、大阪市福島区の関西将棋会館で始まった。八つあるタイトル戦の一つ、棋王戦の挑戦者決定トーナメント２回戦で、トップ棋士の一人、豊島将之八段（２７）と対戦。持ち時間は各４時間で、夜までに終局する見込み。

このトーナメントには、シードや予選通過の棋士３３人が参加。優勝すれば、今年度末に予定される五番勝負で渡辺明棋王（３３）と戦う挑戦者になる。藤井四段にとって、中学生のうちにタイトル挑戦・獲得の可能性を残す唯一の棋戦だ。

対戦する豊島八段は、藤井四段と同じ愛知県出身。タイトル挑戦３回、棋戦優勝１回の実績をもち、名人戦の予選にあたる順位戦（全５クラス）では名人挑戦権を争う最上位のＡ級に在籍する。藤井四段がＡ級棋士と公式戦で戦うのは初めて。（深松真司）