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乳がん闘病、手を取り合い 経験のネイリスト「助けに」

作者:佚名 文章来源:asahi.com 点击数 更新时间:2017/9/27 14:21:02 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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「好きなネイルが出来ている今がとても幸せ」と話すおでこさん(手前)=神戸市灘区


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乳がんと闘い、仕事に復帰する様子をブログにつづり続けるネイリストの女性(43)がいる。25日には大阪市での乳がん検診の啓発イベントに参加し、実際にネイルを施術する。「早期発見は大事。でも、病気になっても支えるよ」と伝えるつもりだ。


■開店2年後に…しこり発見


2014年3月、右胸に違和感を覚えた。触ってみると「ゴリッ」とゴルフボールのように硬いしこりが二つ。乳がんだった。8カ月ほど前の検診では細胞も切り取ったが「大丈夫」と言われていたはずだった。


その2年ほど前に神戸市灘区でネイルサロンを開いたばかり。長男(14)はまだ小学5年だった。「なんで気づかへんかったんやろう……」と落ち込んだ後、「息子の運動会があるのに、お弁当どうしよう」と家族のことが気になった。


友人に似ていると言われたある詩集のキャラクターからつけた「おでこ」のハンドルネームでネイルについて書いてきたブログは、次第に闘病ブログ「おでこの乳がん日記」に様変わりしていった。


右わきにも転移しており3回手術した。14年7月には「最もつらかった」という抗がん剤治療が始まった。副作用で吐き気が続き、水を飲むこともままならない。髪も抜け、爪は波打ち、舌の皮もむけた。「生きるための治療やのに、もう死にたい」と思うほどつらかった。


ブログが心の支えだった。治療経過や体の変化、長男とのやりとりなどを写真つきで更新すると、乳がん経験者らから「よく耐えましたね」「負けないで!!」とコメントが届いた。「一人ではない。励ましてくれる人がいる」。放射線治療が終わりかけた15年3月には1年ぶりにネイルの筆を手にした。当時のブログには「日常が戻ってきたようで心が元気になる」「当たり前のことが出来てうれしい」と記しており、喜びがにじむ。


15年の夏から少しずつサロンを再開。今はホルモン治療だけだが、右わきの手術の影響で右腕は長く動かせない。時間を制限してネイルを施術している。


ブログは日々のネイルに関するものが多くなったが、2年前に書いた抗がん剤による爪の黒ずみなどの副作用やケアに関する投稿は今も1日50~100件のアクセスがある。必要としている人が検索して見てくれているんだと感じている。「日々、それだけの人ががんを告知されて不安になっているのかな。闘っている人の助けになれば」と願う。






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