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10年後のため、いま必要な決断は? 選挙を前に考える |
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| 作者:佚名 文章来源:asahi.com 点击数 更新时间:2017/10/9 10:05:42 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 | ||
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朝日新聞デジタルのフォーラムアンケート ■いま必要な決断は何? 議論の広場「フォーラム」ページはこちら 衆院選に合わせ、読者の声に耳を傾ける二つの仕組み、「声」欄と「フォーラム面」が、共に考えます。10年後の自分を思い描いて、いま必要な決断は。今回は「声」に寄せられた投稿から。 ■過去から何を学ぶか 授業で憲法について学んだ。大日本帝国憲法と日本国憲法の違いについて「今の憲法は過去の反省が書いてある」と先生はおっしゃった。 選挙が始まり、憲法9条も争点の一つになりそうだ。9条を改正し、自衛隊が今よりもっと活動できるようにしてしまうと、怖いような気もする。かといって、自衛隊を持たないで北朝鮮や他の国の脅威から自国を守れるのか、不安もある。どちらに重きをおけばいいのだろうか。 憲法前文には「再び戦争の惨禍が起こることのないようにする」と反省の決意が書かれている。過去から何を学ぶのか、よく考えたい。(埼玉県 高校生 マイケル瑛美・15) ■9条は世界に誇れる 自分の誕生日を恨んでいます。あと10日早く生まれていたら今回、選挙権を手に入れられたからです。 今回の選挙で、日本は大きく変わると思います。私自身、憲法改正はして欲しくありません。改憲をしたから戦争が起こるとは思いませんが、日本国民にとって9条は世界に誇れるものと考えているからです。 私のような、選挙に行きたくても18歳になっていなくて行けない学生がたくさんいます。これから先の日本には、私たちのような学生の意見が反映されることが必要です。だからこそ選挙権がある学生には投票に行って欲しいのです。(千葉県 高校生 高根澤まりん・17) ■恩恵も借金も若者に 首相は、消費税の増税分のうち国の借金返済から幼児教育の無償化などに2兆円を振り向けることを明言した。確かに「幼児教育の無償化」の恩恵を受けるのは若者世代だが、同時に「国の借金」を背負わされるのも若者世代だ。財源不足などを理由に挫折することもある。言葉をうのみにしてはならない。その先まで見通して投票先を考えなければならない。 臨時国会で議論が行われずに解散となった。有権者は何をもってどのように判断すれば良いのか分からないことだらけだが、しっかり考えて投票したい。 (大分県 大学生 宮本健太・21) ■男性看護師をもっと 日本では看護師は女性の職業と見られがちです。男性の比率は約7%と職場では圧倒的に少数派。私は現役として適性や労働力の点からもっと男性が増えてもよいと思います。 女性らしさは看護や介護に必要ですか? あなたは病院で女性の優しさを求めますか? 看護は女性の仕事だという人は、女性が男性の世話をするのはよくてもその逆はダメだという性別役割を暗黙のうちに支持しているのではないですか? 慢性的人手不足に悩む医療福祉の現場にとり、看護や介護という重労働、医師と並ぶ専門職を男女ともに担うことは大きな福音となります。 (東京都 看護師 滝口学・39) ■無償化より財政再建 幼児教育の無償化には、子育て世代として違和感を感じる。幼児教育は今、多様化している。自然遊びを採り入れる園、英語教育に力を入れる園、スポーツ重視の園と選び放題だ。小学校からは公立でよいと考えている親も、幼稚園選びは力を入れる。「選択できる」自由があるからだ。内容に応じて学費も幅があり、一律に無償化するのは無理がある。 何より、その無償化の代償として財政再建目標は先送りされるという。「タダにしてあげるというのをなぜ断るのか」と言われるかもしれないが、私は子どもたちに背負わせる借金を減らしてあげたい。(神奈川県 パート 澤田妙子・40) ◇ ■10年後の自分 見据えて 私たちはとかく、目の前のことにとらわれがち。風雲急を告げる今回のような選挙ならばなおのこと。そんな時、少し先の自分を見据えて考えられれば。デジタルアンケートも近く始めます。 ■同一労働同一賃金を 就職氷河期が大学卒業と重なった私の世代は、非正規雇用の割合が多いと聞く。実際、同級生を見てもそうだ。正社員でも待遇に恵まれていない者が多い。とても結婚・出産に踏み切れない、というのが実感だ。 私自身も非正規雇用の身だ。親の世代は「一家を支える収入を稼ぐのは男」という価値観が強い団塊の世代で、自分の娘が非正規雇用の男と結婚したいと言えば反対するのが一般的ではないか。そんな価値観から解放された社会の実現を望む。 同一労働同一賃金の実現と、男性の立場も考えた男女平等を説く政党を選択したい。(宮城県 スクールカウンセラー 倉島研・41) ■若い人は使い捨てか 昨今、役所も非正規雇用が多い。安定した仕事に就けないと、結婚、出産、育児、マイホームの購入もできません。団塊世代の年金は私たち世代が負担していますが、非正規雇用が多い現状では今後とても支えていけなくなるでしょう。 私の勤務している役所では、残業の多い本庁勤務を入庁10年以内に経験するようなルールがあります。大卒で就職すれば、ちょうど結婚や出産を迎える時期です。その時期に残業の多い職場勤務を推進する意味が理解できません。この国は若い人を使い捨てにする国なんでしょうか。 (福岡県 地方公務員 岸本純子・43) ■世代超え問題意識を 年金の支給開始年齢が、いずれ70歳に引き上げられるとささやかれている。そうなれば、生活プランの見直しを迫られ、家計は大混乱だ。 加えて、少子高齢化で介護の問題も深刻になるだろう。ご近所で高齢者の単身世帯が目立つようになり、正月に訪ねてくるのはヘルパーさんだけ、という話も聞いた。我が家も子どもは県外に進学し、将来あてにするまいと覚悟している。 国の予算の使い道は、高齢者から子どもへシフトするそうだが、高齢者は切られてしまうのだろうか。若い世代もいずれは老いる。みんなで問題意識を共有しないと。 (新潟県 主婦 本多三枝子・56) ■平和に暮らせてこそ 10年後は70歳。年金だけで暮らしていけるだろうか。今の北朝鮮問題を考えると、果たして10年後の日本は無事なのかと思う。政府の自衛隊を増強する流れを見ていると、恐ろしくてたまらない。国民が平和に暮らせてこそ、景気回復、少子化、消費税、原発といった問題に真剣に取り組める。 とことん話し合って友好的な外交で平和な世界を築いて欲しい。二度と原爆が使われることのないように世界の平和の使者としての役割を果たすことが、日本の使命だと思う。 子どもたちに夢見ることを与え続けられる日本であって欲しい。 (大阪府 無職 宮崎由子・60) ■成長で税収増は無理 10年後、私の子どもたちは50代、孫7人は20歳前後、私は85歳で存命かどうかの瀬戸際となる。その時の日本に望むこと、それは「財政再建」ただ1点だ。 もう「成長で税収増」のもくろみは無理がある。このまま借金を積み上げれば、過重な負担を国民に強いる時期が来る。苦しみを次世代に負わせることには耐えられない。身を切る改革、歳出削減で覚悟を示し、消費増税や税制改革への理解を得ることが政治の役割なのに、前回参院選では各党が消費増税の延期・中止で足並みをそろえた。裏切られてばかりだが、主張は変えられない。(石川県 パート 加藤光彦・75) ◇ ■衆院選とどう向き合うか 「声」欄には、衆院選に関連する投稿が毎日100通近く届いています。解散前後は安倍首相の挙げた「国難」や「大義」に意見が集中。安倍政権の是非を問う意見が多く寄せられました。その後、希望の党を巡る動きが報じられると、今度はその手法への意見が相次いでいます。 これとは別に10代や20代からの投稿も目立ちます。永田町や霞が関の「大人の論理」や「大人の理解」にとらわれず、選挙や政治に対しても「最初からあきらめたりしない」姿勢が投稿から読み取れます。 「声」と「フォーラム面」は、「わたしの未来」をテーマに投稿を募り、朝日新聞デジタルでアンケートを行います。皆さんは10年後の自分や日本をどう描き、この選挙にどう向き合いますか。あらゆる世代が考える社会の空気感を伝えていきます。(岩崎賢一) ◇ ご意見は asahi_forum@asahi.com か、ファクス03・5541・8259、〒104・8011(所在地不要)朝日新聞オピニオン編集部「フォーラム面」へ。
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