さらば米4合のスペカツ 大盛り洋食店40年の歴史に幕
大盛りメニューで親しまれてきた鳥取市緑ケ丘1丁目の洋食レストラン「べるしい」が11月3日で約40年の歴史に幕を下ろす。閉店を惜しむ常連客が足を運んでいる。
メニューはカレー、ピラフ、オムライス、パスタなど洋食の定番がそろう。メニューによって中盛りや大盛りを選ぶことができ、カレーだと深さ約11センチの器、ピラフやパスタだと直径約35センチの皿で提供される。
人気は「スペカツ」の愛称で親しまれるスペシャルカツカレー。大盛りは白米が約4合、カツが約250グラムでボリューム満点だ。価格は普通が830円、中が1050円、大が1250円(いずれも税込みで、複数人で食べる場合、中・大は別価格あり)。
今月10日に友人と「スペカツ」の大盛りを注文した大学生の川内理希さん(21)は「思ったより多いけど、おいしいからこそ食べきれます」と笑顔でほおばっていた。
オーナーは鳥取市出身の谷口昌さん(66)。高校卒業後、京都で大学生活を送っていた時、飲食店でアルバイトをした経験から「自分のペースで仕事ができる」と飲食業を志した。
同市に帰ってきてから、洋食店や洋菓子店などで修業。1979年7月に独立し、鳥取駅近くのビル2階の飲食店街で店を始めた。店名は「食べる」と「おいしい」から名付けた。
大盛りメニューは開業して数年…