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「野球の本質」選球眼・犠打・直球こだわる 早実・和泉監督

作者:佚名 文章来源:asahi.com 点击数 更新时间:2018/6/11 14:31:01 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

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早稲田実の和泉監督


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第1回全国大会(全国中等学校優勝野球大会)から出場する早稲田実。2006年夏に同校を初の全国制覇に導いた監督・和泉実(56)は、技術指導を極力避け、野球の基本である「選球眼、犠打、直球」の大切さを説く。


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早大卒業直後の1983年、監督として着任した南陽工(山口)では、合宿で毎朝5時からノックを打ち続け、猛練習を課した。「自分の目指す野球を押しつけていた」と当時を振り返る。


そんな考えを変えるきっかけになった大会がある。84年秋の山口県大会だ。選手たちが今まで練習でもしたことのないプレーを披露し、ピンチを切り抜けた。その試合で、チームは勝ち、中国大会出場を決めた。「選手が受け身でプレーするのでは、ダメなんだなと気付かされた。選手の考える力を鍛えることが勝利につながると教えてもらった」


和泉は以降、技術指導を最小限にして選手の判断を尊重する。最近ではYouTubeなどで見つけてきたプロ野球選手のフォームをまねする選手が増えてきた。そんな選手を見ても、一切口出しはしない。指導は不調の選手にヒントを与える程度だ。「自分の野球観は経験でしかない。指導するなんておこがましい」と話す。


一方で、フォームや守備位置の変更などは、選手の背中を押し、チーム事情をしっかり伝えている。入学当初から三塁手を任せていた野村大樹(3年)を昨春の関東大会から捕手に転向させた。正捕手だった雪山幹太(3年)を投手として起用するためだ。「今いるメンバーで誰をどこで使えば最強の配置になるか、適材適所を常に考え、選手たちに説明している」


和泉は高校野球で近年、「野球の本質」がおろそかにされていると感じるという。「ボール球に手を出す打者が増えている。本来、ボール球は打てない球。今は何でもかんでも思い切り振れば良いという考えが広がっている」と嘆く。


だからこそ、選球眼、犠打、直球という野球の基本を大事にする。投手陣に対しては、直球が打たれても、すぐに変化球を投げるのではなく、打たれた要因を精査させている。特に近年、チェンジアップを使う投手が増えた。「チェンジアップを生かすには、直球のキレが必要。それをおろそかにしてはいけない」


高校野球ではここ数年、大逆転や1イニングでの大量得点の試合が多い。清宮幸太郎(現日本ハム)が1年生だった2015年西東京大会決勝では、八回に一挙8点で、逆転し、甲子園出場を決めた。和泉はこれを「勢い」と説明する。「今の選手たちは試合終盤、勝っていると不安になる。逆に負けているときに1点取っただけで、盛り上がる。面白いなと思う」。だからこそ、選手たちには、イメージ通りに試合が進めなくても、焦らず落ち着いて試合を進めるようにと話している。


平成が始まって30年。スマートフォンなどの普及により、情報があふれ、選手個々人の能力も以前と比べれば高くなった。和泉は「野球の基本は変わっていない。だからこそ野球の本質である選球眼、犠打、直球を大事にすべきだ」にこだわり続ける。=敬称略(滝口信之)



いずみ・みのる 1961年、東京都調布市生まれ。早稲田実時代に捕手として甲子園に出場。早大卒業後、南陽工の監督を経て、92年から現職。2006年夏に斎藤佑樹投手(現日本ハム)を擁し、駒大苫小牧(北海道)との決勝再試合の末、初の全国制覇。






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