（２９日、高校野球東東京大会決勝 二松学舎大付６―３小山台）

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二松学舎大付は１点を追う二回、打率７割台の６番野村が先頭打者でセーフティーバントを決め、同点の起点になった。野村は七回には二塁打を打った後に三盗を決め、内野安打で生還。帝京などを抑えてきた小山台のエース戸谷を相手に１３安打のうち７本が内野安打と、粘っこく得点した。

市原監督は足の速い選手が好きだ。打線は準決勝までに５本塁打を記録。それでも、「強打で打ち返していくより、対応力のある打線がいい打線」と言う。昨夏の全国選手権は初戦を突破したが、３回戦で１１安打を放ちながら２得点で三本松（香川）に敗れた。「選手の判断で対応できるようになってきた。一皮むけたかなあ」と市原監督。理想に近づいたチームの姿に喜んでいた。（坂名信行）