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磨き続けたミットを仲間に託して 声張り上げた応援団長

作者:佚名 文章来源:本站原创 点击数 更新时间:2018/8/13 7:34:59 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

(12日、高校野球 二松学舎大付5―2広陵)


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端までぎっしり埋まった三塁側アルプススタンドで、大声を張り上げた。広陵応援団長の的場丈。魂を込めたファーストミットを仲間に託し、反撃を信じた。


部員が130人いる大所帯。ベンチ入りできない3年生は、自ら引退の意思を中井哲之監督に告げるのが習わしだ。


諦めきれなかった5月の練習試合で、決断の時は来た。2軍戦に3番・一塁手で出場したが、二つの四球を選びながらも4打席に立って無安打。「これでは通用しない」。試合後に引退を「宣言」した。


思いを託した仲間がいる。同じポジションの河端利晶。1年時から起用され、昨年は1学年上でプロ入りした中村奨成をおさえて4番に座るほど期待された。だが、足のケガで甲子園直前にベンチ外に。悔しがる姿をそばで見た。


最後の夏。自分の分も頑張ってほしくて、広島大会の1週間前、自分のファーストミットを渡した。ミットは、1年生の時に父親に買ってもらった。破れたこともあったけど、修理して使い続けた。守備が苦手な自分にとって、手入れは大事な時間。それに、大切にしていれば、際どい球も吸い込んでくれる気がした。


実は前から河端は手入れが足りないように見えて気になっていた。「人のなら、するかな」。寮の部屋で自分のミットを磨く姿を見たときは、うれしかった。


甲子園を決めた広島大会決勝後、「お前のおかげで甲子園に行けた」と、記念撮影するときにユニホームを着せてくれた。自分も代わりに応援団の服を着せてやった。


迎えた甲子園。リードされても、河端は自分の相棒をしっかり左手にはめ続けていた。「最後まで諦めていなかった」。河端は一番土にまみれていた。涙が止めどなくあふれた。(原田悠自、高岡佐也子)





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