フランスのシャネルは、ワニやヘビなどの革を今後はバッグや靴、服に使わない方針を明らかにした。高品質の革を倫理にかなった方法で入手することが非常に困難になってきたためという。人気ブランドが高級な商品の主力となる素材で方針転換したことは、ファッション界に広く影響を与えそうだ。

ほかに不使用を決めたのは、トカゲとエイで、家畜以外から採取する「エキゾチックレザー」。シャネルは「ものづくりの根幹はそのままに、次世代のハイエンド製品を生み出す機会につながると考える」とのコメントを出した。近年、爬虫（はちゅう）類の革を取り扱う業者の劣悪な労働環境が問題視されていた。

バッグなどに使うために殺した哺乳類の革は使わないとするブランドはあったが、高級素材である爬虫類系の革を使わないと宣言する有名ブランドは珍しい。

欧米では近年、動物愛護の観点…