４年に一度の世界一をかけたサッカー・女子のワールドカップ（Ｗ杯）フランス大会が６月に開幕する。その上で注目される今季のなでしこリーグが２１日、始まる。昨年まで日テレベレーザが４連覇と強さを見せているが、近年観客動員で存在感を示しているのが、ＡＣ長野パルセイロ・レディースだ。２０１６年のリーグ１部昇格後、２年連続のリーグ最多観客数で、昨年はリーグ２位の観客数だった。地方クラブならではの強みが下支えしている。

長野はリーグ２部から１部に昇格後、１６年は３位、１７年は６位、１８年は７位。優勝争いばかりをしてきたわけではない。日本女子代表（なでしこジャパン）もＦＷ横山久美だけだ。それでも１６年にはホームの１試合平均観客数が３６４７人を記録するなど、日本代表選手が多数所属するＩＮＡＣ神戸を抜いて最多観客数を記録。この３年、１試合平均の観客数は毎年リーグ平均を１千人近く上回ってきた。

地元密着が奏功

サッカーが盛んとは言えなかった地域で、なぜ女子サッカーが人気を集めるのか。堀江三定社長は要素を三つ挙げる。

まず、長野で女子サッカーの認…