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「私、死にますか」と聞いた茉風 吹奏楽部、奇跡の夏

作者:佚名 文章来源:本站原创 点击数 更新时间:2019/3/22 17:10:17 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语



井上茉風さん(右)と吹奏楽部顧問の中村周子教諭=滋賀県甲賀市



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放課後の教室に吹奏楽部員が集まった。


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「ただいま。元気になりました」


「おかえり。無理したらあかんよ」


待ちに待った退院後初めてのパート練習。井上茉風(まふ)さん(15)と部員たちが顔を合わせるのは、8カ月ぶりだった。


2016年秋、滋賀県甲賀市の信楽(しがらき)中学校。1年の井上さんは授業中、鼻血に気づいた。止まらなくなり、トイレに駆け込んだ。その後、首に吹き出ものができた。全身に広がった。


地元の病院を受診すると、大学病院を紹介された。入院が決まった。体の中に大きなできものがあり、それを取るために数カ月の治療が必要と母から言われた。全日本吹奏楽コンクールの地区大会が翌夏に控えていた。早く部活に戻りたかった。


年末に一時帰宅したとき居間でせき込むと、突然呼吸が苦しくなった。病院に戻された。「私、死にますか」。不安に駆られて看護師に聞いた。心臓の上にできた悪性の腫瘍(しゅよう)が気道をふさぎかけていた、と後で知った。


学校にいる部員たちはほぼ毎日…





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