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世界王者も思わず絶叫 柔道代表が体験の過酷トレとは |
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| 作者:佚名 文章来源:本站原创 点击数 更新时间:2019/6/18 13:11:38 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 | ||
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屈強な男たちが、「レンジャー」と叫び声を上げながら荒野を駆ける。柔道男子日本代表のトレーニングの一場面だ。場所は陸上自衛隊習志野駐屯地(千葉県)。「非日常の環境に対応する」をテーマに、1泊2日の体験入隊に臨んだ。 監督は「神様のプレゼント」と歓迎 報道陣に公開された初日の15日は、横殴りの雨が吹きつけていた。「空を見て、これでやるのかと驚いた」。男子66キロ級の丸山城志郎(ミキハウス)は、思わず漏らした。ただ、異例の活動を発案した井上康生監督にとって過酷な荒天は、「神様のプレゼント」と望むところだ。 初っぱなは、鉄塔からワイヤをつけて飛び降りる訓練だった。塔の高さは11メートル。自衛隊の広報担当者によると、「人間が最初に恐怖を感じる高さ」だ。 体重が軽い階級から次々に鉄塔に上った。2番目に挑んだ男子60キロ級世界王者の高藤直寿(パーク24)の絶叫が響く。「怖いよ~」 何度も飛ぼうと前に出るが、下を見ては腰が引けた。踏ん切りがつかない姿を見て、指導役の自衛官が地上からげきを飛ばす。「高藤選手、これを飛んだら金メダルが取れると思って」。ちゅうちょすること約7分。両目をぎゅっと閉じて飛び出した。 雨風がさらに強くなり、今度は1周300メートルの障害物走だ。丸太渡り、匍匐(ほふく)前進やロープ登りを繰り返す。実際の空挺(くうてい)レンジャー訓練では、15周を55分以内というノルマがあるという。ぬかるむ地面をはいつくばり、手や顔、迷彩服はどろどろ。井上監督やコーチ陣も一緒になって5~8周を力走した。 初日を終え、リオデジャネイロ五輪男子73キロ級金メダルの大野将平(旭化成)は、「飛び降りる前の緊張感や恐怖は、試合前の気持ちに通じる部分もある。柔道に意味がないように見えても、どう自分の中にインプットするかが重要だと思う」と充実感を漂わせた。 ユニークな練習は他にも 男子代表の一風変わった活動は他にもある。昨年は茶道を体験し、この春は書道に取り組んだ。書道家の指導を受けながら、それぞれ心の中に浮かんだ文字を書いた。「五輪」「一本」「翔」「赤ゼッケン(世界選手権の優勝者だけが付けられる赤色のゼッケン)」……。さまざまな文字が半紙に躍った。 柔道の日本代表で、過去に奇抜な練習が話題になったのは故・斉藤仁さんだ。代表監督時代、集中力を養うために「暗闇稽古」を実践した。判断力を鍛える目的で稽古の合間に数の計算をさせたこともある。その教えを、選手として受けていたのが井上監督だった。 「できることは何でもやる」と言っていた当時の斉藤さんのように、指導者になった井上監督も「知識や経験は柔道につながっていく」という思いがある。集大成の東京五輪まで残り1年。畳から離れた活動の成果をこう語る。 「選手がオープンマインド(開かれた心)になってきている。柔道やトレーニングがすべてだった選手も、積極的に他の競技の選手と交流を持ったり、試合の観戦に出て行くようになったり。世界は広い、ということを彼らなりに感じ取ってくれていると思う」(波戸健一)
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