米ケンタッキー州にあるバーボンウイスキー「ジムビーム」の倉庫が火災に見舞われ、倉庫内にあった大量のウイスキーが近くの川に流れ込み、魚が死ぬなどの被害が出ている。

ＡＰ通信などによると、火災が発生したのは２日夜。敷地内にある１２６棟の倉庫のうち２棟が全焼した。ウイスキーが入った３３０万個のたるのうち、約４万５千個が被害に遭った。米メディアは、７５０ミリリットル瓶に換算して約６００万本分が失われたとしている。

けが人はいなかった。消防車両のライトが溶けるほど炎の勢いは激しかった。火災は翌日鎮火したという。出火原因は稲妻の可能性があるが、特定には至っていないという。

「ジムビーム」は、米蒸留酒大手「ビーム社」の看板ブランドだった。サントリーホールディングス（ＨＤ）が２０１４年に約１兆６千億円を投じて買収。新たに社名を「ビームサントリー」に変更した。同社広報は「日本への供給に影響はない」としている。（今村優莉）