【ロサンゼルス＝帯津智昭】米大リーグ・ドジャースの大谷翔平は１４日（日本時間１５日）、本拠地でのロッキーズ戦に１番指名打者で出場し、三回に６試合ぶりの本塁打となる中越え５号ソロを放つなど５打数３安打１打点だった。チームは５―３で勝ち、連敗を２で止めた。

　本塁打と１試合３安打は、いずれも６試合ぶり。大谷は試合後、「今日は打席からの眺めも良かった。心地よく打席の中で動けていた。こういう感覚を、まずはしっかりと継続していくというのが一番大事」と語り、手応え十分の一日だったようだ。

　三回に飛び出した本塁打は、右腕センサテラから厳しい内角攻めを受けた後に放った。１ボール１ストライクから、内角高めに２球連続で直球。次の内角低めのチェンジアップをファウルし、６球目。一転して外角高めに来た９７・９マイル（約１５８キロ）の直球をとらえた。打球速度１１２マイル（約１８０キロ）を記録する痛烈な当たりは高く上がって中堅へ。打った瞬間に本塁打を確信したとみられる大谷は、打球の行方を見ながら、ゆっくりと歩き出した。

　飛距離は４０８フィート（約１２４メートル）で、大谷は「正直、もっと飛んでいるかなと思ったけど、今日はちょっと風が良くなかったかな」と振り返った。

　大谷は四回には右中間へ、八回には左中間に、フェンスぎりぎりの大飛球を放った。いずれもあと一歩で本塁打という打球で、「いい打席を続けていけば、いい結果が残っていくのではないかと思っている。自然体で、まずはしっかりと自分のやるべきことをやりたい」と大谷。ロバーツ監督は「両方とも入ったと思った。本当にいいスイングをしていた。湿気がすごかった。湿気があると球はうまく飛ばない」と話した。