三菱UFJ銀行は2025年4月23日、インターネットバンキング「三菱UFJダイレクト」で発生したシステム障害について、復旧作業を完了したと発表した。障害は、振込処理や口座残高表示に不具合を引き起こし、約50万人のユーザーに影響を与えた（@Sankei_news, 2025-04-23）。原因は、クラウドサーバーのアップデートミスによるデータ同期エラーと判明。

この障害は、金融ITの信頼性に改めて疑問を投げかけた。近年、銀行のデジタル化が進む中、システム障害は顧客の生活に直結する問題だ。Xでは「振込できなくて困った」「セキュリティは大丈夫？」と不満の声が相次いだ。三菱UFJは、顧客への補償として、障害期間中の振込手数料を全額返金する対応を発表したが、信頼回復には時間がかかりそうだ。

専門家は「クラウド依存の高まりが、単一障害点のリスクを増大させている」と指摘。第四北越フィナンシャルグループが採用する「TSUBASA基幹系システム」のように、分散型アーキテクチャの導入が急務とされる（@nikkei, 2025-04-24）。三菱UFJは、再発防止策として、システム監査の頻度を月1回から週1回に増やし、AIによる異常検知を強化する計画だ。

金融庁は、今回の障害を受け、全銀行に対しシステムリスク評価の報告を義務化。日本のフィンテック業界は、利便性と安定性の両立が今後の課題となる。