2025年4月25日、Yahoo!知恵袋に投稿された質問「えっ知ってた？ 『原作と主人公違う』実写版 元の主役は地上波だと無理か」が話題を呼び、Xでも関連ポストが拡散された。この質問は、2006年から2023年まで日本テレビで放送された情報番組『スッキリ』の実写ドラマ化プロジェクトを指しているとみられ、原作（番組）と異なる主人公設定が注目を集めている。実写版では、地上波での放送が難しいとされるオリジナルキャスト・加藤浩次の代わりに、別の俳優が主人公を演じる改変が議論を呼んだ。ファンからは「加藤さんじゃないスッキリ、想像できない」「地上波で無理なら配信でもいいから見たい」と賛否両論が巻き起こった。

『スッキリ』は、加藤浩次と水卜麻美アナウンサーを中心に、17年間にわたり朝の情報番組として親しまれた。2023年3月の番組終了後、2025年3月にHuluでの実写ドラマ化が発表された（日本テレビ公式サイト、2025年3月10日）。ドラマ版『スッキリ～あの朝の舞台裏～』は、番組の裏側を描くフィクションドラマで、放送局の朝番組スタッフの奮闘をコメディタッチで描く。原作では加藤浩次がメインMCとして番組を牽引したが、実写版では主人公が「若手女性ディレクター」に変更され、長澤まさみ（37）が演じる。この改変について、制作側は「現代の視聴者に響く視点として、女性の成長物語を軸にした」と説明（日刊スポーツ、2025年3月12日）。長澤は、2024年の『SHISEIDO』CMでの明るい演技が評価され、キャスティングされたとされる。

長澤演じる主人公・佐藤美咲（仮名）は、入社3年目のディレクターで、加藤浩次を彷彿とさせる「熱血MC」のサポート役として奮闘。原作の加藤のエネルギッシュなキャラクターは、脇役のベテランMC（要潤が演じる）に引き継がれ、物語は女性視点の職場ドラマにシフトした。Xでは「加藤さんのガヤガヤ感がないとスッキリじゃない」「長澤まさみなら新しい魅力が出そう」と意見が分かれた。地上波での放送が難しい理由として、加藤の過激な発言や番組の生放送特有の「危うさ」が再現しづらい点が挙げられる。制作側は「地上波ではコンプライアンスの制約が厳しく、加藤さんの個性をそのまま描くのはリスクが高い」とコメント（Yahoo!ニュース、2025年4月25日）。そのため、Huluでの配信を選び、地上波では放送未定となっている。

インタビューで長澤は「『スッキリ』の現場の熱量に感動した。美咲は私自身の葛藤とも重なる役」と語り、役作りのために水卜アナやスタッフから取材したことを明かした（『an・an』2025年4月号）。一方、加藤浩次はラジオ『オードリーのオールナイトニッポン』（2025年4月19日）で、「俺が主人公じゃないのは寂しいけど、長澤さんなら絶対面白い。見てみたい」とエールを送った。共演者には、水卜アナをモデルにした新人アナ役で畑芽育、番組プロデューサー役で吉田鋼太郎が名を連ね、豪華キャストが話題に。ドラマは全8話で、2025年6月1日からHuluで配信開始予定。原作ファンからは「水卜ちゃんの再現度が気になる」「加藤さんの魂は残してほしい」と期待と不安の声が上がる。