NATOの首脳会議は、6月24日と25日にオランダのハーグで開かれ、アメリカのトランプ大統領も2期目としては初めて出席する見通しです。
複数のNATO当局者によりますと、今回の会議に、インド太平洋地域のパートナー国と位置づける日本と韓国、オーストラリア、ニュージーランドの4か国の首脳を招待する方針を決めたことがわかりました。
NATOは今回、国防費の増額に関する議論に集中するため、これまで行われてきた加盟国とインド太平洋地域のパートナー国との個別の会合は開催しない予定だとしていますが、ルッテ事務総長はパートナー国の首脳とトランプ大統領が出席する別の会合を開くことも検討しているということです。
NATO首脳会議へのインド太平洋地域のパートナー国の招待は、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対する包囲網をヨーロッパから拡大するため、アメリカの前のバイデン政権が主導し、3年前から行われてきました。
NATOとしては、ロシアと中国が経済面や安全保障面で結びつきを強める中、トランプ政権の発足後もこの地域との関係強化を進めるねらいがあるとみられます。
一方、韓国では6月3日に大統領選挙が実施され、日本と韓国の首脳の参加が実現すれば石破総理大臣と韓国の次期大統領が顔を合わせる場としても注目されそうです。
打印本文
