ローズ氏は、1973年にシーズン230安打をマークしてMVP=最優秀選手に輝くなど、スイッチヒッターとして左右の打席からヒットを量産するプレースタイルから「ヒットキング」とも呼ばれ、通算4256安打は現在も大リーグの史上最多記録となっています。
しかし、現役引退後の1989年に野球賭博に関わったとして、大リーグ機構から永久追放の処分を受け、その後、処分解除の要請を繰り返し行いましたが、認められないまま去年7月に83歳で亡くなりました。
大リーグ機構はローズ氏が亡くなったあと、遺族からの申請を受けて処分の解除について検討を進めていましたが13日、永久追放の処分を解除すると発表しました。
大リーグのマンフレッドコミッショナーは、ローズ氏の代理人弁護士に宛てた書簡の中で「故人が競技の健全性に脅威を与えることはない」としていて、永久追放の処分はその対象者が亡くなった時点で終了するという大リーグ機構としての新たな方針を示しました。
これにより、ローズ氏はアメリカ野球殿堂入りの資格も回復することになり、最速で2028年の殿堂入りが可能となります。
また、大リーグ機構はローズ氏のほか、1919年のワールドシリーズで八百長をしたとして永久追放された伝説の強打者、ジョー・ジャクソン氏など16人の処分を解除したと発表しています。
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