体操のNHK杯は、先月の全日本選手権の得点を持ち点に争われ、男女の上位2人がことし10月にインドネシアで開かれる世界選手権の個人総合の代表に決まります。
16日は男子の1日目の演技が行われ、全日本選手権で5連覇を果たした東京オリンピック金メダリストの橋本大輝選手と、大会2連覇を狙うパリオリンピック3冠の岡選手が同じ組で演技に臨みました。
橋本選手に0.300差で2位につける岡選手は、最初の種目のゆかで安定感のある演技で着地もほぼ完璧に決め、14.266をマークしました。
一方、橋本選手は最後の着地で大きく転倒して得点を伸ばせず12.600で、この時点で岡選手が逆転しトップに立ちました。
岡選手はこのあとも持ち味の手足の先まで伸びた美しい体操で大きなミスなく演技をまとめ、5種目目の平行棒では、この種目で全体トップとなる14.766をマークしてリードを広げました。
そして、最後の種目の鉄棒でG難度のリューキンなど高難度の手放し技を決めると、最後の着地もしっかり止めて14.566をマークしました。
岡選手は、全日本選手権の持ち点との合計169.711で1日目を終えてトップに立ちました。
一方、橋本選手は後半の種目で巻き返し、最後の鉄棒ではG難度のリューキンとカッシーナを決めてこの種目で全体トップの14.666をマークするなど合計168.211で岡選手と1.500差の2位につけました。
男子の演技は18日に2日目が行われ、世界選手権の代表が決まります。
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