大リーグ10年目で37歳の前田投手は5月、タイガースから事実上の戦力外となって大リーグ契約の40人枠から外され、その後、自由契約となりFA=フリーエージェントとして新たな移籍先を探していました。
前田投手の代理人を務めるボラス氏は15日、NHKの取材に応じ、前田投手がカブスとのマイナー契約に合意したと明らかにしました。
前田投手はプロ野球の広島から2016年に大リーグのドジャースに移籍しその後、ツインズとタイガースで大リーグ通算68勝を挙げています。
ただ、2021年に右ひじのトミー・ジョン手術を受けたあと2023年の復帰以降は調子が上がらず、昨シーズンはタイガースでシーズン途中に先発からリリーフに回り、今シーズンもリリーフとして7試合に登板して、防御率7.88と結果を残せていませんでした。
ボラス氏によりますと、前田投手は今後、数週間はマイナーリーグで調整しメジャー昇格を目指すということです。
前田投手について、ボラス氏は「複数の球団からオファーがあったが、最終的にカブスを選んだ。タイガースでは若いピッチャーが多く外されてしまったが、まだアメリカでプレーできる実力はある」と話しました。
その一方で、日本に戻ってプロ野球のチームに復帰する可能性については「将来的にはあるかもしれないが、近い将来ではない。彼はできるかぎりアメリカでプレーを続けたいと思っている」と話していました。
鈴木誠也選手と今永昇太投手が所属するカブスは、好調な打線に引っ張られてナショナルリーグ中部地区の首位に立っていますが、ピッチャー陣の防御率は4.02でリーグ10位に低迷しています。
また、今永投手を含めてピッチャー陣にけが人が相次いでいることもあり、日米で実績のあるベテランピッチャーの獲得に動いたものと見られます。
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