17日午前10時過ぎ、京丹後市久美浜町の久美浜湾のカヌー競技場で、複数のカヌーが海上で転覆していると海上保安部に通報がありました。
海上保安部や主催者などによりますと、17日朝から「日本カヌーマラソン選手権大会」が開催されていて、当時、海上では110人余りの選手がカヌーに乗って競技に参加していましたが、強風にあおられて次々と転覆したということです。
海に投げ出された選手のうち、42人がレスキュー用のボートなどで救助されたほか、多くが自力で陸上に戻ったということです。
このうち6人が病院に搬送され手当を受けました。いずれも意識はあり、けがの程度も軽いということです。
主催者などによりますと午前9時半ごろにスタートした競技の際に、天候が急変したためコースの距離を短縮したということですが、その後、突風のような風が吹いたということです。
気象庁によりますと当時、京丹後市など京都府北部には強風注意報が発表されていて、海上保安本部では当時の状況を詳しく調べています。
大会は、18日も予定されていましたが中止するということです。
主催者の1人、日本カヌー連盟の中井雅夫副会長は「ご心配とご迷惑をおかけしお詫びします。万全な準備をして大会を開催したが、残念な事故が起きてしまった。選手の無事は確認できている」と話していました。
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