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アニメや漫画人気キャラの偽グッズ 海外で被害深刻 共同対策へ

作者: 文章来源:NHK 点击数 更新时间:2025/5/30 9:41:51 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语

日本のアニメや漫画、ゲームなどの人気が世界的に高まるのにともなって登場するキャラクターの偽グッズの被害が海外で深刻化しています。
特に中国を拠点に流通が拡大し、企業が単独で対策を取るのが難しくなってきていることから、大手企業9社が共同で対策に乗り出すことになりました。

「東映」、「集英社」、「スクウェア・エニックス」、「バンダイ」など、アニメや漫画、ゲームなどのコンテンツを扱う大手企業9社と、業界団体の「CODA=コンテンツ海外流通促進機構」は、共同で対策に取り組む委員会を立ち上げ、29日、都内で初めての会合を開きました。

正規品

アニメに登場するキャラクターなどは、個人や企業が創作した知的財産=「IP」と呼ばれ、関連グッズを展開するIPビジネスは、日本のコンテンツの世界的な人気の高まりとともに海外にも市場が広がっています。

政府がまとめた「新たなクールジャパン戦略」によりますと、コンテンツ産業の海外展開は2022年時点でおよそ4兆7000億円と、鉄鋼産業の5兆1000億円や半導体産業の5兆7000億円に迫る勢いで拡大しています。

一方、海外ではキャラクターを無断で使用したフィギュアなど、偽グッズの被害も相次ぎ、企業単独での対策は難しくなっていて、東映の吉村文雄社長は「被害は非常に看過できない状況です。皆さんと一緒に有効な対策を探りたい」と呼びかけました。

会合では、偽グッズは主に中国が製造拠点で、ECサイトで流通も拡大していると報告され、今後、現地当局とも連携して摘発につなげるなど対策を進めていく方針を確認しました。

CODAの後藤健郎代表理事は「各社個別に対策をしているが、皆さん限界も感じている。悪質な販売店などは刑事摘発を目指したい」と話していました。

「偽ガンプラ」主に中国ECサイトで増加

 

委員会に参加したバンダイは「ガンダムシリーズ」や「たまごっち」などの関連グッズを取り扱っています。

これらの商品のIPの数は2023年度でおよそ530に上り、海外での売り上げは年々、拡大しているということです。

動画配信サービスの普及によって日本のアニメを世界中で視聴できる環境になり、登場するキャラクターの人気が高まっていることが背景にあります。

キャラクターを無断使用した偽グッズも特に中国や東南アジアで相次いで見つかっていて、プラモデルやフィギュア、アパレルグッズなど、多岐にわたるということです。

模倣品の被害が特に多いのが、バンダイのグループ会社が手がけるガンダムシリーズのプラモデルで、ここ数年、主に中国のECサイトで販売されるケースが増えているといいます。

模倣品は正規品のような精巧な作りに見えるものの、パーツが欠けていたり、組み立てがうまくできなかったりすることがあるということです。

バンダイ 岡崎高之さん
「昔は正規品が出たあと、模倣品が出るまで半年や1年ほどかかっていたが、今は早いものだと1、2か月で出てくるようになっています。人気があるIPの模倣品はどうしても出てきてしまい、長年対策しているが、大幅に減ったとは言えない状況です」

「われわれはIP、つまりキャラクターや作品の価値を最大化することを目標に掲げているので、良い商品を作ることはもちろんですが、正規品の市場を守ることも重要な課題だと思っています。いろいろな権利者と協力し、一丸となって対策し、活動を広げていきたいです」

偽グッズは中国が拠点か

CODAによりますと、ここ数年、企業から海外でキャラクターが無断で使われているなどといった相談が増えているということです。

CODAではおととし、タイのバンコクにあるショッピングモールを調査し、アニメや漫画のキャラクターを無断使用したフィギュアがカプセルに入れられて販売されているのを確認したということです。

現地の弁護士事務所を通じて、販売機を運営する会社に警告書を出し、販売を取りやめさせた際、運営会社は「中国人から売り込みがあり、真偽を確認することなく購入した。その中国人は二度と訪れていない」と説明したといいます。

このほか、寄せられる相談は特に中国におけるものが多いということで、CODAは中国を拠点に偽グッズが流通しているとみています。




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