「歴史的に悪い結果だった」。長く市場に関わってきた関係者でもこう驚いたのは、今月20日に財務省が実施した満期までの期間が20年の国債の入札です。
国債の入札では、落札した平均価格と最低価格の差をテールと呼び、このテールが小さいほど入札が好調(=需要が高い)とされ、逆にテールが大きいと入札は低調(=需要が低い)とされます。
この日の入札では、平均価格が99円29銭だったのに対し、最低価格は98円15銭。この結果、テールは1円14銭となり、34銭だった前の月の入札と比べると一気に80銭も拡大しました。テールは、1987年以来、38年ぶりの大きさになりました。入札の結果、国債に対する投資家の需要が極めて低いという事態が明らかになったのです。
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