警察庁によりますと、認知症やその疑いがあり、行方不明になったとして、去年、全国の警察に届け出があったのはのべ1万8121人で、前の年よりも918人減りました。
都道府県別では、大阪府が2086人で最も多く、次いで神奈川県が1907人、埼玉県が1812人、愛知県が1476人、兵庫県が1454人などとなっています。
届け出のあった1万8121人のうち、93%にあたる1万6877人は去年のうちに生存が確認されましたが、491人は亡くなった状態で見つかりました。
警察庁がその発見場所を分析したところ、77%余りの382人が行方不明になった場所から5キロ圏内で死亡していたことがわかったということです。
亡くなった場所は河川や河川敷が115人で最も多く、用水路・側溝が79人、山林が71人などとなっています。
水辺で溺れたり、山林で滑落したりしていることが考えられるということです。
一方、行方不明になった人の中には服や靴に取り付けたGPSの装置を活用して発見につながったケースが111件あったということで、警察庁は行方不明になった場所の周辺を中心に、GPSやドローンなどの技術も活用しながら、早期発見のために迅速に活動するよう、全国の警察に周知することにしています。
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