この調査は、LGBTQへの理解を促す活動に取り組むNPO法人が、ことし2月から3月にかけて12歳から34歳までの当事者を対象にインターネットを通じて行い、4733人から得られた回答を分析しました。
この調査に回答した中高生1077人のうち、過去1年間に学校で困難やハラスメントを経験したと回答した割合は、89.5%にのぼりました。
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LGBTQなど性的マイノリティーの中高生9割が“学校で困難経験” |
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| 作者:未知 文章来源:NHK 点击数 更新时间:2025/6/8 15:40:33 文章录入:贯通日本语 责任编辑:贯通日本语 | ||
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LGBTQなど性的マイノリティーの子どもや若者を対象にした調査で、過去1年間に学校で困難やハラスメントを経験した中高生が9割にのぼったことが分かりました。 この調査は、LGBTQへの理解を促す活動に取り組むNPO法人が、ことし2月から3月にかけて12歳から34歳までの当事者を対象にインターネットを通じて行い、4733人から得られた回答を分析しました。 ![]() 回答した中高生のうち、教職員がきっかけで困難やハラスメントを経験したと回答した割合は63.8%にのぼり、具体的な内容を複数回答で聞いたところ、「不要な男女分け」が46.2%、「回答者やほかの人がLGBTQではないと決めつける言動」が30.1%などでした。 ![]() 調査を行ったNPO法人「ReBit」の代表理事で自身も当事者の藥師実芳さんは、「理解増進法が施行されたが、調査からは変わらず生きづらい現状が見えている。子どもの半径5メートルの環境が変わるためには、学校の先生など大人たちの理解促進が重要になるので、教員の養成課程や研修で、多様な性に関する知識や支援スキルを体系的に育成する仕組みの強化が必要だ」と話していました。 文科省“教職員の理解深まっていると思うが周知徹底図りたい”![]() 学校現場でも教職員に対して性的マイノリティーの子どもたちに対する理解や配慮ある対応を行うよう取り組みが進められてきました。 LGBTQの当事者が語る 違和感を感じた経験とは![]() LGBTQの当事者として各地の学校などで啓発活動に取り組んでいる大学4年生の中島幸乃さん(22)は、女子校の中学と高校に通っていました。 専門家 “教職員対象に 知識や理解深める研修の義務化を”![]() 性的マイノリティーの問題に詳しい追手門学院大学の三成美保教授は、今回の調査結果について「非常に高い確率で被害経験を持っている生徒たちの姿が浮かび上がったということは危機的な状況だ。子どもたちの知識が増えたことで自分や友達がLGBTQだと認識し、被害意識も高まっている一方、周りの大人の理解が伴っていないので、被害を自覚したときの深刻度も増しているのではないか」と述べました。
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