中国国務院の温家宝総理は6日午後、特別機でベトナムの首都・ハノイ入りし、ベトナム公式訪問の第一歩を踏み出した。8・9日にはハノイで開催される第5回アジア欧州会議(ASEM)に参加する。
公式訪問中、温総理はファン・バン・カイ首相と会談するほか、ベトナム共産党のノン・ドゥック・マイン中央総書記、チャン・ドク・ルオン国家主席、グエン・バン・アン国会議長らと会見する。中越双方は、両国関係という大局のとらえ方、各分野における両国の実務的な協力の推進などについて、深い意見交換を行うとともに、共通の関心事である国際問題・地域問題について意見を交わす。また「共同声明」を採択し、二国間経済貿易協力に関する一連の文書に調印する予定。
7日に開幕する第5回ASEMのテーマは「アジア・欧州パートナーシップ関係の一層の振興と充実」。国際情勢や地域情勢について意見を交換するほか、温総理は参加各国代表とともに、アジア・欧州の政治的対話、経済協力、文化交流、ASEMの今後の発展といった一連の問題を討論する。会議最終日には「議長声明」のほか、アジア・欧州間のより緊密な経済パートナーシップ関係構築に向けた宣言、中国とフランスが共同提案したアジア・欧州間の文化や文明に関する対話の重要性をうたった宣言などが採択される見通し。(編集KS)
「人民網日本語版」2004年10月7日