ナポレオン1世(1769~1821)の「直筆回想録」が7日、パリの競売業ドルオで29万ユーロ強(約4000万円)で落札された。「遺言の下書き」は13万ユーロ強(約1800万円)で競り落とされた。AFP通信が伝えた。
回想録は、ワーテルローの戦いに敗れ、アフリカ沖のセントヘレナ島に流されたナポレオンが、島での幽閉生活中に書いた。84ページのうち40ページ分がインクと鉛筆による直筆とされる。細かな出来事まで日記形式で記され、死後の1823年に公表された。買い手はスイスの収集家という。
仏の収集家が落札した遺言の下書きは、死の3週間前にセントヘレナ島の寝室でモントロン伯が口述筆記した12ページ。修正の跡が多く残る。
今年はナポレオンの戴冠(たいかん)200周年にあたり、特別展などの関連行事が続いている。 (12/08 10:46) |