茨城県小川町を中心に相次いで感染が確認された鳥インフルエンザ問題で、農林水産省の専門家委員会が「ウイルスはワクチンの違法な接種によって広まった可能性がある」との見方を示しました。
2日の専門家委員会ではまず茨城県で採取されたウイルスについて、「中米のグアテマラなどで採取されたものに極めて似ている」との分析を踏まえ、ウイルスが中米から渡り鳥などを経由して国内に入るとは考えにくいとの指摘が出されました。
このため、委員会では「感染源は人為的なもの」と判断し、「茨城県内の養鶏場で、法律上認められていないなワクチン接種を行った可能性がある」との見解を示しました。
これを受け、農水省は今後、感染の中心とみられる小川町周辺で調査を進め、ワクチンを接種した養鶏場が明らかになった場合、家畜伝染病予防法違反での刑事告発を検討します。