韓国俳優ペ・ヨンジュン(33)が主演した映画「四月の雪」(監督ホ・ジノ)の興行成績について、韓国のメディアが「惨敗」と報じた。日本では、国内で公開された韓国映画の歴代記録を塗り替える勢いでヒット中だが、本国では厳しい状況。同時期に公開された台湾でも成績は不振で、映画への“ヨン様効果”は日本だけにとどまったようだ。
日本では17日の初日から21日までの5日間で約58万人を動員し、変わらぬヨン様人気を証明した「四月の雪」。日本の配給元であるUIPによると、すでに興収7億円を突破し、最終的には日本で公開された韓国映画史上最高となる30億円に上る勢い。しかし、日本以外では振るわない状況だ。
韓国では今月7日に公開されたが、週末(11日)までの興収は約31億ウォン(約3億5000万円)で、その週の興行成績ランキングは3位。19日までの動員数は約74万人で、ヒット作が数百万人を動員する韓国映画界では低調な数字だ。
公開中の映画人気ランキングでも6~8位に低迷し、聯合ニュースが「日本でヒット、韓国では“惨敗”」と報じる状況。日本でのフィーバーに対し、韓国でのヨン様人気はそれほど高くなく、また「八月のクリスマス」(99年)などで高い評価を得たホ・ジノ監督の新作であるにもかかわらず、映画専門サイトなどで「平凡で陳腐」「期待以下」という厳しい評価が下されている作品の内容が“敗因”とみられる。
また朝鮮日報(電子版)によると、日本と同じく公開前にヨン様自らが訪れPRした台湾でも成績は不振。台湾の配給会社はこれまでヨン様に焦点を当てていた宣伝方針を変え、ヒロインのソン・イェジン(23)の好演をアピールしているという。