中国の中央銀行=人民銀行は23日、ドル以外の外国通貨に対する人民元相場の変動幅を1.5%から3%に拡大しました。
国営新華社通信によりますと、人民銀行は、ドル以外の外国通貨に対する人民元相場の変動幅を、これまでの上下1.5%から2倍の3%に拡大することを決め、直ちに実施したと発表しました。
ドルに対する変動幅は従来通りで、為替市場に対する影響は「限定的」だとの見方が広がっています。
人民元をめぐっては、7月に2%切り上げを実施しましたが、一層の弾力化を求める声が高まっていて、中国としては、G7=先進7か国の財務相・中央銀行総裁会議が24日に始まるのを前に、改革に向けた努力を示したものとみられます。