埼玉県は20日までに、残虐シーンを多く含み、青少年の粗暴性を著しく助長するとして、カプコン社(大阪市)販売のゲームソフト「グランド・セフト・オート3」を県青少年健全育成条例に基づく有害図書類に指定し、18歳未満への販売禁止を決めた。同ソフトの有害指定は神奈川県に次いで2番目。
指定により、他のソフトと明確に区別しての陳列が義務づけられ、18歳未満に売ると30万円以下の罰金となる。県の諮問を受け、県青少年健全育成審議会が9日、「有害指定が適当」という答申を出していた。
上田清司知事は同日の記者会見で「私もソフトを見たが、あまりにも暴力的で群を抜いて有害。表現の自由はあるが、青少年の健全育成も大切なのでやむを得ない」と話した。【斎藤広子】