JR東日本は4日、電子マネー機能があるIC(集積回路)内蔵のカード型乗車券「Suica」(スイカ)の利用拡大策を発表した。スイカをマンションの鍵として利用したり、三井住友銀行と提携してスイカの機能を搭載した新型キャッシュカードを発行する。電子マネーの利用店舗もレストランを中心に拡大させる考え。
スイカをマンションの鍵にするシステムは、グループ会社が建設した神奈川県藤沢市内の分譲マンションに初めて導入する。日立製作所のセキュリティーシステムにスイカ裏面の番号を登録すれば、スイカをマンションや部屋の玄関などにかざすだけで解錠される。1部屋に8人分のスイカを登録できる。一方、銀行との提携は新銀行東京、みずほ銀行に次いで3行目で、07年1月をめどに新型カードを発行する。
レストランでは26日から、山手線沿線などの「ジョナサン」80店舗にスイカを導入。家電量販店「ビックカメラ」17店舗でも12日から利用できるようにする。【瀬尾忠義】