古河電気工業は5日、知的財産高等裁判所で係争中だった光ファイバーケーブル関連の特許侵害訴訟で、世界最大手の米コーニング傘下のケーブル製造販売会社(米ノースカロライナ州)と和解したと発表した。古河電工は「ケーブル製品の特許のクロスライセンスを含む条件で和解に合意した」と発表したが、詳細は明らかにしていない。
古河電工によると、ケーブルの基幹部に当たる芯線(しんせん)について、96年に特許を登録した。米社がこの技術を活用した商品を販売し利益を得たとして、古河電工は03年2月、62億円の損害賠償と関連商品の販売差し止めを求めて提訴していた。【熊谷泰】