サッカーのワールドカップ(W杯)ドイツ大会大陸別予選は8日、プラハなどで行われ、新たに14チームが来年の本大会出場を決めた。欧州はオランダ、イタリア、イングランドなどで、アフリカはコートジボワールなど4カ国が初出場。これで開催国のドイツを含め、出場32チーム中24チームが決定した。
欧州予選で1組のオランダは2大会ぶりの予選突破。5組のイタリアは12大会連続16度目、3組のポルトガルは2大会連続の出場を果たした。
6組の首位ポーランドと2位イングランド、8組で首位に立ったクロアチアは、各組2位のうち成績上位の2チームに入ることが確定したため出場権を得た。
アフリカ最終予選は3組を除き全日程を終了し、コートジボワール、アンゴラ、トーゴ、ガーナが初、チュニジアが3大会連続の出場。南米予選ではパラグアイとエクアドルが、北中米カリブ海最終予選はコスタリカが突破を決めた。(プラハ共同)
◇アフリカ、新興勢力が強豪に代わる
2010年にW杯が開催されるアフリカは、五つの出場枠のうち4枠を初出場の国が占めた。これまで君臨してきた強豪に取って代わり、勢力図を塗り替えた。
エース、ドログバが率いる3組のコートジボワールは、6度目の出場を目指したカメルーンに一時は首位を明け渡したものの、最終戦で再逆転して夢を果たした。
4組のアンゴラは、やはり常連のナイジェリアと1勝1分けの対戦成績が物を言った。27年間にも及んだ内戦が3年前に終結し、荒廃した国土の再生を進める同国は、11月で独立30周年という節目の年に歴史を刻んだ。ルワンダ戦で貴重な決勝点を挙げたアクワは「素晴らしい。W杯でもいい仕事ができれば」と喜びを爆発させた。
1組は人口500万人の小国トーゴが、21歳のアデバヨルら若い力を中心に前回大会8強のセネガルを抑えた。2組はアフリカ選手権最多タイの優勝4度の実績があるものの、W杯に縁のなかったガーナが南アフリカなどを退け、ついに悲願を達成した。
新興勢力は本大会でも旋風を起こすか。トーゴのケシ監督は「将来への自信はある。弱点を克服するために努力する」と決意を示した。(共同)