巨人・原辰徳監督(47)が16日、フェニックス・リーグ視察のために宮崎入り。中日戦が行われたアイビースタジアムに到着するや、初対面の選手を前に“所信表明”といえる訓辞を行った。原監督はチームの一体感を「みこし」と表現。みこしを担ぎ、前に進める努力を怠る選手は巨人に不要と強い口調で話した。
巨人・原辰徳監督(47)が16日、フェニックス・リーグ視察のため宮崎入り。中日戦が行われたアイビースタジアムに到着するや、初対面の選手にチームの一体感を「みこし」に例えた上で、みこしを担ぎ前に進める努力を怠る選手は不要と訴えた。
午前11時すぎに宮崎空港に到着した指揮官は球場へ直行。三塁側ベンチで待つ選手の姿を見つけると、厳しい言葉を投げかけた。「目標は1つ。われわれはこれからジャイアンツというみこしを担いで前に進む。1人1人が、そしておれも先頭を切ってみこしを担ぐ。そのみこしにファンを乗せるぐらいのつもりで同じ目標に向かって進んでいこう!」
みこし。「個人技の集合体が強いチームを生む」という原監督独特の表現だ。さらに前進させる努力を怠る選手は即刻ユニホームを脱ぐべきとも諭した。
視察した中日戦は4-5で敗戦。「投手陣は中日の方が上」とあらためて課題を認識した。25日からの秋季キャンプもほぼフル参加。「ほとんど(宮崎に)います。どっぷりとね」と腰を据えてチーム改革に臨む。
≪上原の来季活躍を期待≫原監督が昨オフ、ポスティング・システム(入札制度)での大リーグ移籍を要求した上原について「僕の中では心配していない」と明言。「もちろんエースと思っている」と来季への期待を口にした。上原は秋季キャンプ参加も決定。本人と電話で直接話したという原監督は「同じカマの飯を食べれば(他の選手の)刺激になる。チームの手本にもなる」と上原参加の意味を強調していた。